社会人から教員免許を取る方法!それぞれのメリットとデメリットも解説

子育ての話
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誰もが必ずお世話になっている「先生」というお仕事。

学校の先生は、良くも悪くも子ども達の成長に影響を与える存在ですよね!

責任重大ですが、その分やりがいも十分です。

童心に帰って、子ども達と過ごす毎日はとてもキラキラしていました。

私は給食も毎日の楽しみでしたけどね♪

そんな「先生」になるにはどうしたらいいのか?

社会人になってからでも教員免許を取得できるのか?

ここでは働きながら教員免許を取得する方法を詳しく解説していきます。

社会人でも教員免許は取得できる!

教員免許は正式名称を【教職員免許状】といいます。

その中でも一種二種の別、教科などで細かく分類されています。(種別については後述)

教員免許を取得するには高校卒業後に、教育課程のある大学に進学する…

というイメージがあると思いますが、社会人でも免許を取得することはできるんですよ!

そして保護者からも社会経験のある人を教員にしてほしいというニーズがあるのも確かです。

内閣府「保護者アンケート」

社会人の経験はどんな風に活かせるのか。

ココだと客観的に自己分析をすることが出来ちゃいます!

転職エージェントというより、自分を見直すきっかけを与えてくれたり、書類や面接の対策をしてくれる担任の先生みたいな感じ。

社会人から教員になる方法5選

ここではその5つの方法をご説明しますね。

  • 通信制大学
  • 教職特別課程
  • 教員資格認定試験
  • 特別免許状
  • 臨時免許状

通信制大学

通信制大学とは

通信制大学とは、簡単に言うと働きながら学びたい人向けの大学。

社会人として働いているので、毎日通学はできない人のためにカリキュラムも組まれています。

社会人が教員免許を取得する方法として一番メジャーなのが、通信制大学を利用する方法かもしれないですね。

通信制大学では、

  • 大学へ編入して卒業時に資格取得となる正科生
  • 資格取得に必要な単位だけを履修する科目履修生

の2パターンあります。

私は大学で中学校と高校の教員免許を取得していたので、小学校教員に必要な単位だけを履修する科目履修生という形で学びました。

大学から送られてくるテキストを参考にしながら、課題に対するレポートやテストをこなしていきます。

夏にはスクーリングで数日間大学に通い、実技科目を学んだり他の学生とディスカッションをしたりしました。

そして必要な単位を取得できたら、教育実習へと進みます。

大学側が書類や手続きなど、書面ではありますが丁寧に教えてくれるののでスムーズに資格取得まで進めることができますよ!

通信制大学のメリット・デメリット

通信制大学のメリットはコストを抑えられる点。

公立の4年制大学にイチから入学して学ぶとすると、4年間で最低でも400万円程かかります。

その点、通信制大学なら数十万円に抑えることができるので金銭面でメリットと言えるでしょう。

また、受講者それぞれのペースで学習することができるのもメリットの一つです。

忙しい生活の中で社会人として働きながら資格取得を目指すならピッタリですよね!

しかし、これは裏を返せばデメリットにもなり得ます。

自分の意思で進めなければならないというのがデメリット

忙しさにかまけて課題の提出が遅れるとズルズルと資格取得が遠のいていくので、自己管理と強い意志必要ですね。

教職特別課程

教職特別課程とは

教職特別課程とは

【教職に関する科目又は特別支援教育に関する科目の単位を取得させるために大学が設置する修業年限を一年とする課程】

と文部科学省で定義されています。

大学を卒業、大学院を修了しているが教職課程を取得しなかった(できなかった)人を対象とした1年間の課程です。

学習方法としては1年間の通学やオンライン授業+スクーリングなど大学によって違いがありますので自分に合ったものを選択してください。

教職特別課程のメリット・デメリット

教職特別課程のメリットは、1年間という短期間に凝縮した学習ができる点です。

お仕事をしながらなのでダラダラと長期間は避けたいですもんね。

また通信教育とは違い、学生同士の繋がりや教員とのコミュニケーションなど人と対面して学ぶことができるので良い刺激になりますよ!

デメリットとしては、この教職特別課程が設置してある学校が少ないということ

令和5年現在設置している学校は

  • 慶應義塾大学
  • 工学院大学
  • 岡山理科大学
  • 琉球大学
  • 大東文化大学

の5校のみに限られています。

さらに、取得できる免許の種類も

  • 中学校教諭
  • 高等学校教諭
  • 特別支援学校教諭

3種類に限られています

学校や取得できる免許の種類など限られるのでよく調べて申し込んでくださいね!

教員資格認定試験

教員資格認定試験とは

教員資格認定試験とは

教員資格認定試験は、広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図るため、大学等における通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問わず、教員として必要な資質、能力を有すると認められた者に教員への道を開くために文部科学省が開催している試験です。

教員資格認定試験:文部科学省

現在は独立行政法人教職員支援機構のNITSが実施しています。

大学で教職課程を学んでいなくても教員になることができるように設けられた制度で、この試験に合格すれば教員免許を取得することができます。

しかし教員資格認定試験で取得できる教員免許の種類は

  • 幼稚園教員
  • 小学校教員
  • 高等学校教員
  • 特別支援学校教員

のみで、中学校教員の資格認定試験はありませんのでご注意ください。

教員資格認定試験のメリット・デメリット

まず大きなメリットはコストを大きく抑えられること。

認定試験は受験手数料や合格証明書の交付など多く見積もっても3万円で十分事足ります。

先述したような大学などで学ぶパターンに比べるとかなりお手頃な感じがしますよね!

しかしその分、教員資格認定試験の難易度は教員採用試験よりも難しいレベルに設定されています

その点がデメリットと言えるでしょう。

大学で学ぶのと同等の知識を習得しなければいけないので、仕方ないのかもしれないですね。

ただ合格のために勉強した知識は、各都道府県の教員採用試験に必ず生きてくるので全く無駄にはならないですよ!

特別免許状

特別免許状とは

特別免許状とは

教員免許状を持っていないが優れた知識経験等を有する社会人等を教員として迎え入 れることにより、学校教育の多様化への対応や、その活性化を図るため、授与権者(都道 府県教育委員会)の行う教育職員検定により学校種及び教科ごとに授与する「教諭」の免 許状。

特別免許状及び特別非常勤制度について:文部科学省

特別免許状を取得するには、

  1. 学士の学位
  2. 担当する教科の専門知識・技能
  3. 社会的信望、熱意と識見を持つ者
  4. 教育委員会や学校法人等の推薦に基づき学校教育の学識経験がある者からの意見聴取後、教育職員検定を受ける

という条件があります。

以前は特別免許状には有効期限がありましたが、現在は3年以上の在職年数と所定の単位を取れば、普通免許状を取得することができるようになりました。

特別免許状のメリット・デメリット

特別免許状のメリットは社会人としての経験を教員として生かすことができる点です。

専門的なお仕事や経験をしている場合は、有利となるでしょう。

わかりやすい例としては、元オリンピック日本代表選手が保健体育の特別免許状を与えられたものです。

会社員として海外勤務をしていた人が英語の教員として働くことになったり、金融関係の仕事をしていた人が商業の教員になったりという例もあるようですよ。

ただ、大きなデメリットがあります。

それは授与される件数が極端に少ないこと。

文部科学省:平成30年度教員免許状授与件数等調査結果について

平成30年度には年間で208件しか授与されていません。

それも専門性が高い高等学校ばかりで、小学校は英語のみと限られたものとなっています。

自身の経歴に自身があるようでしたら挑戦してみるのも良いかもしれないですね!

臨時免許状

臨時免許状とは

臨時免許状とは、普通免許状を持っている先生を採用できない場合に教育職員検定に合格した人に対して各都道府県教育委員会が臨時的に授与する免許状です。

教員は薄給激務というイメージがついていたり、児童生徒対応・保護者対応の大変さなどなら教員を目指す人が減っています。

また教員として採用されても、働いているうちに続けるのが困難になり辞めてしまう人も少なくないのが現状。

そんな教員のなり手不足から、例外的臨時的に付与される例が増えています。

NHK:WEB特集

臨時免許状のメリット・デメリット

メリットとしては、年々需要が増えていることでしょうか。

学校はいつでも人手不足。

教育関係の仕事をしていた人や、教員を目指す大学生にも付与した例もあるそうですよ。

デメリットとしては、有効期限が3年間であることと臨時免許を発行した都道府県でしか効力が無いこと

そして「教諭」ではなく「助教諭」という非正規の立場になるということです。

先述した通り教員になりたい人が申し込むのではなく、学校側が「どうしても教員として採用したい」と都道府県教育委員会に申請をする形なので自分の意思だけではどうにもならないかもしれません。

教員免許の種類

「一種」「二種」「専修」とは?

教員免許を取得するためにいろいろ調べていると「一種免許状」「二種免許状」「専修免許状」などと出てくると思います。

これは免許状を取得するのに必要な単位数の違いというだけのことなんですよ。

教員免許状取得に必要な科目の単位数・内訳:文部科学省

つまりどの教育機関で教員免許を取得したかによって種類がかわるのです。

  • 専門学校、短期大学 ⇒ 二種免許状
  • 大学 ⇒ 一種免許状
  • 大学院 ⇒ 専修免許状

私は大学で中学校、高校の教員免許を取得したのでこの2つは「一種免許状」ですが、後から通信大学で取得した小学校の教員免許は「二種免許状」というわけ。

「一種」「二種」「専修」優遇の違いは?

結論から言うと、これらの免許の種類に優遇や格差は全くありません!!

専修免許を持っているから教員採用試験に受かりやすいとか、二種だから担任を待てないとか、そういったことは無いので安心してくださいね。

学校内でも誰がどんな免許を持っているかなんて誰も気にしていませんから。

ただ、管理職を目指したい場合には二種免許状では厳しいので、一定年数教員としての経験を積み、必要な単位を取得して一種免許状へクラスチェンジする必要があります。

社会人経験を活かして唯一無二の教員を目指そう!

社会人から教員免許を取得する方法として

  • 通信制大学
  • 教職特別課程
  • 教員資格認定試験
  • 特別免許状
  • 臨時免許状

の5つをご紹介しました。

教員のなり手が少なくなっている今。

あなたの社会人としての経験は間違いなく学校現場での戦力になります!

働きながら資格を取るのは生半可な気持ちではできません。

それでも「教員になりたい!」と挑戦する熱意は必ず報われますよ。

頑張るあなたの夢が叶いますように…!

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