自分自身や家族を守るための医療保険。
あなたは加入していますか?
実は日本人の約8割はなんらかの保険に加入しています。
でも毎月の保険料、結構痛い出費だという人も多いですよね。
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私自身、毎月1万3000円程の総合型医療保険に加入していました。
でも産休に入りお給料が減ったことをきっかけに見直し、月々1万円以上も保険料を抑えることに成功!
FPの知識から、保険料を安く抑えるコツを伝授しちゃいます!
まずは保険料の仕組みから
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よくTVCMで「30歳男性で月々〇〇〇円!」とか「見積もりには性別と年齢だけ!」とか言うのを聞きますよね。
そう、保険料を決定するのには性別と年齢が大事なんです。
保険料を節約するためには、その仕組みを知っておく必要がありますので少しだけお付き合いください!
生命表から決めている!
生命表は、ある期間における死亡状況(年齢別死亡率)が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。
厚生労働省
各保険会社は厚生労働省で作成している生命表に則って、保険料を決定しています。
被保険者の契約時の年齢からあとどのくらい生きられそうか、病気にかかるリスクはどれくらいなのかを保険料として提示しているんですよ。
保険料が高くなる人とは?
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保険料が高額になってしまうのはどんな人か、先ほど説明した生命表から考えてみましょう。
高齢者
被保険者が20歳の場合、病気にかかるリスクも死亡のリスクも高くはありません。
つまり保険のお世話になる可能性が低いということ。
しかし70歳の場合、病気にかかるリスクも高く、死亡もそう遠い未来のことではないので保険のお世話になる可能性が高い。
そうなると、保険金が支払われる可能性が低い20歳から高額の保険料を徴収しては不公平ですよね。
そういった理由からリスクの高い高齢者の方が保険料が高くなります。
女性
最近ではあまり差は大きくありませんが、男女でいうと女性の方が保険料が高くなる傾向にあります。
それは一般的に女性の方が女性特有の疾病にかかる可能性が高いから。
女性保険や女性疾病特約などのように特別に保障が用意されているほどなんです。
出産にかかるリスク、子宮系、乳房系など男性に比べると重大な病気になることが多いんですよね。
主契約にプラスして女性疾病特約なども付加するとさらに保険料は高くなります。
医療保険は男性よりも高くなりがちですが、生命保険のように死亡の時の保障は女性の方が安かったりも。
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女性の方が長生きするからですね!
保険料を安くするには?
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では、本題!
ここでは我が家の選択も併せて、保険料を安くする方法をお話していきますね。
(妻はFPの資格持ち、夫は経済学部卒のお金大好き人間)
入らない
そうです、入らなければ保険料はかからないです。
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保険に入らなくて大丈夫なの??
心配になるのは当然ですが、日本には公的医療保険制度があります。
公的医療保険制度
国民皆保険制度なので、みなさん必ず健康保険証をお持ちですよね?
病院にかかる時に窓口で保険証を提示することにより、自己負担額は全医療費の3〜1割で済みます。
また病気やケガで入院手術をし、医療費が高額になってしまった場合には高額療養費制度というものもあるのです。
高額療養費制度
高額療養費制度とは、病院窓口での自己負担が高額になる場合に限度額分のみ負担すればいいという制度です。
治療費が100万円だった時、自己負担額は3割なので30万円。
一旦窓口で30万円を支払って後から30万円分をもらう方法と、限度額適用認定証を使って窓口での支払いを抑える方法があります。
一般的には8万円程度の自己負担で済む場合がほとんどですが、8万円も一度に支払えない、一旦とはいえ高額の治療費は準備できないという人は、民間の医療保険を検討するといいかも。
自己負担すべき限度額は年齢や収入によって異なるので事前に確認しておきましょう。
共済
共済は都道府県民共済や協同組合、生協、JAなどが運営する保険です。
メリット
共済は利益を得ることを目的としていないため、民間の保険会社よりも安く加入できるのが最大のメリット。
民間保険会社は年齢が1歳上がると保険料も上がりますが、共済はプランや型によって掛け金(保険料)が固定されているので安心です。
共済のメリットは掛け金が安いだけではありません。
1年間の共済金(保険金)に余剰分が出た時には割戻金としていくらか戻って来る場合があります。
高額ではありませんが、お得感がありますよね♪
デメリット
そんな共済にもデメリットはあります。
それは掛け金だけでなく保障もプラン内は全員一律だということ。
自分に合った保障を準備したい方には向いていないかもしれませんね。
また死亡保障の上限が3000万円程度であることもデメリットかもしれません。
住宅ローン返済、子どもの教育資金などに充てたいと考えているならば少し心許ない金額なので、その場合は医療保険は共済、死亡保険は民間など別で加入するのもアリです。
我が家の場合
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我が家の保険加入事情を参考までに…
夫:30代・会社員・住宅ローンあり
妻:30代・会社員
子:小学生・幼児・幼児
加入保険 | 見直し前 | 加入保険 | 見直し後 | |
夫 | 民間の総合保険 | 約1万5000円 | ネット型 死亡保険のみ | 2000円 |
妻 | 民間の総合保険 | 約1万3000円 | 共済 医療保険のみ | 2000円 |
子 | なし | 医療費無料 | なし | 医療費無料 |
合計 | 約2万8000円 | 4000円 |
見直し前は夫婦で大手民間保険会社の総合型保険に加入していました。
我が家は住宅ローン設定時にかける団体信用保険に加入していないので、夫の死亡保障は民間保険会社でローン分の保障を準備。
逓減型といって、年数の経過によって保障額が減っていくプランなのでいくらか安いと思っていました。
医療保険や就労不能保険などの部分もフル装備。
加えて、私の方もフル装備で十分過ぎるほどの保障内容です。
完璧な内容だったと思いますが、毎月2万8000円程の出費、年間にすると33万6000円…。
そして一度も保険を使ったことがない2人。
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もったいない!!
と、保険の勉強を始めました。
私もFPの資格は持っていますが、客観的にプロに見てもらいたいと調べた時に出会ったのが保険のプロフェッショナル!
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客観的で中立的かつ総合的に我が家のお金の相談に乗ってくれたので、とっても勉強になりました。
結果、夫は大手保険会社の保険を解約し、ネット型保険で住宅ローンを賄える分だけの逓減型死亡保険のみに。
医療費が高額になった場合は、高額療養費制度と保有資産(貯蓄)でなんとかします。
万が一夫が亡くなった場合の生活費や教育費は、住宅を売却したお金と夫の持つ資産で賄うことに。
私は家系的にガンや血管系の疾病がある可能性があるので、最低限の医療保障を準備するために共済に加入しました。
私に万が一のことがあっても、金銭的なダメージはあまり大きくはなさそうだという結論に至ったから私の死亡保障はありません。
試算が甘いとのご指摘もあるかもしれませんが、我が家の家庭環境や収入、保有資産などを鑑みてのコレです。
実際に、そういう状況にならないと本当に必要な金額なんてわかりませんからね、最低限で(笑)
保険料を安くするコツ
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それでは、自分の環境に合わせて少しでも保険料を安くするにはどんな方法があるのでしょうか。
5つの方法をご説明します!
若いうちに
先述したように、年齢の若いうちは安く保険に加入することができます。
民間の保険会社の場合、年齢が1歳上がると保険料も少しずつ上がって行くので、新規に加入したいとか内容を見直したいという時には早めの決断を。
病気をする前に
保険は病気をした時に保険料が支払われる仕組みなので、そのリスクの高い人は当然、保険料が高くなります。
保険加入の際に、被保険者は保険会社に対してどんな病気をしたか、どんな薬を飲んでいるか等を告知として伝える義務があります。
病気がある人は保険に加入できなかったり、保険料が上乗せされる可能性があるので大きな病気をする前に保険を準備しておきましょう!
定期保険に
定期保険なら保険料を抑えることができます。
定期保険とは、保険で保障される期間があらかじめ決まっている保険です。
もう一つ終身保険というものがありますが、それは被保険者が死亡するまで保障が続くもの。
一生涯の保障を持つことができるので安心ですが、その分保険料はかなり高額になります。
メリット
定期保険のメリットは保険料を抑えることができる点。
テレビCMで「〇歳男性で月〇〇〇円」とやっている時、よーく見てみてください。
「10年間・〇〇〇万円」と必ず表示されているはず。
保険期間が20年間より10年間と短いほど保険料は安くなるので、子どもが大きくなるまではきちんとした保障を持ちたいと言う人にオススメの入り方です。
デメリット
デメリットは保障期間が終わって、更新したいという時に保険料が上がってしまうこと。
例えば30歳で保険期間20年の定期保険に加入した時、期間が終了し更新が訪れるのは50歳。
その時には50歳の年齢にあった保険料で加入することになってしまいます。
また、保険期間中に病気などを患うと更新できなかったり、保険料が上乗せされることもあり得るのでよく考えましょう。
特約で必要な分だけ
民間の保険会社にはたくさんの特約が準備されています。
よくわからないまま保険の販売員さんの言われる通りに契約してしまうと、必要のない特約まで付いているということもしばしば…
遺伝的に心臓が弱いだとか、ガン家系だとか心配な部分があるならその部分を手厚くしておくなど、特約の取捨選択をすると保険料を抑えることができますよ!
健康で楽しくお得に
最近は民間保険会社がさまざまな割引やリワード(特典)を保険に付帯しています。
健康増進活動によって保険料の割引やクーポンがもらえるサービスを展開している保険会社が増えているんですよ!
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健康になるし、楽しみながら保険料も節約できるからオススメかも♫
明治安田生命「健康サポート・キャッシュバック特約」
明治安田生命の「健康サポート・キャッシュバック特約」は、毎年の健康診断結果を提出すると最大1ヶ月の保険料分を積立としてキャッシュバックしてくれます。
健康診断結果の各項目を数値化しポイント化、3つのランクに分けてキャッシュバックの金額が決定される仕組み。
これなら毎日の生活で健康に気をつけるようになりますね!
明治安田生命保険相互会社 https://www.meijiyasuda.co.jp/find/rider/50.html
住友生命「Vitarity」
住友生命が展開するのは、健康増進型保険プログラム「Vitarity」。
医療保険に月880円プラスし、健康増進活動に取り組むことでポイントに応じたさまざまなリワードを受けることができます。
健康増進活動でステータスを上げていくことで保険料を最大15%割引にすることができちゃうんです!
月880円は高く感じるかもしれませんが、保険料の割引だけでなくコンビニのドリンククーポンやスターバックスの500円チケットなんかもゲットできるので元は取れそうですね!
他にも旅行サイトやイオン、スポーツジム、アディダスなど提携している企業も多いのが魅力です。
住友生命保険相互会社 https://vitality.sumitomolife.co.jp/
第一生命「健康診断割引特約」
第一生命の「健康診断割引特約」は契約時に健康診断書を提出するとそれだけで保険料が1割引!
またBMI・血圧・血液検査の結果を総合的に判断し優良と認められれば、さらに1割引となります。
最大2割も保険料が割り引かれるのはありがたいですね。
第一生命株式会社 https://www.dai-ichi-life.co.jp/promotion/just/h01/index.html
ネオファースト生命「健康年齢®️」
ネオファースト生命の「健康年齢®️」はどうしても値上がりしてしまう更新後の保険料を、健康年齢が実年齢よりも若ければ安くすることができるという制度です。
自分の健康年齢はネオファースト生命のホームページでも確認できます。
いつもの生活で健康に気をつけていれば、健康でいられるし保険料も安くなる…一石二鳥ですね!
ネオファースト生命保険株式会社 https://www.i-hoken.com/neo-first/yell/about.html
東京海上日動「あるく保険」
東京海上日動の「あるく保険」は、たくさん歩いた人にキャッシュバックとして健康増進還付金を贈るという保険です。
スマホアプリやウェアラブルウォッチ、東京海上日動で借りることができる歩数計を使って日々の歩数を計測。
2年間で4回ある判定期間にどれだけ歩いたかで判定されるので、通勤やウォーキングなど日常生活で毎日歩いている人にはもってこいですね。
東京海上日動火災保険 https://www.anshinlife-direct.jp/aruku/
保険を見直すのは家計管理の第一歩
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「よーく考えよう お金は大事だよー」(某保険会社CMより)
そう、お金は生きていく上でとても大事です。
生命や健康はもっともっと大事。
ですが「いつ来るのか」「本当に来るのか」確実でないリスクのために高額の保険に入って家計が圧迫されているならそれも困りもの。
保険料で消えていく金額を節約できれば、家族旅行に行ったり美味しいものを食べたり…
貴重な思い出や経験だって得ることができます。
我が家は浮いた30万円で家族5人ディズニーシー・トイストーリーホテル・ディズニーランドのバケーションパッケージを使った奮発旅行ができちゃいました!
お金の使い方や生命の考え方は人それぞれですが、一つの家庭の考え方として参考にしてもらえれば幸いです。
あなたの加入している保険、まだまだ見直す余地があるかもしれませんよ!
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